米オハイオ州在住で新型コロナウイルスに感染した男性が、病院のベッドからFacebookのライブ動画を通して自分の経験を淡々と語り、「自分は感染しないという考えは捨てて」「感染はシリアス。安易に考えないで」と訴えた。

ケヴィン・ハリスさん（55）が今月8日から入院しているのは、オハイオ州ウォレンにあるマーシー・ヘルス・セント・ジョゼフ・ウォレン病院（Mercy Health St. Joseph Warren Hospital）で、11日にコロナウイルスに感染していることが判明した。

動画を配信したのは13日の夜で「まだ完全に回復したわけではないけど、毎日少しずつ良くなっている」と明かし、病院のベッドから友人らの質問に答えつつ自分の経験を語った。以下は、ケヴィンさんの話を抜粋したものだ。

「2日の夜10時頃まで何の症状もなかったんだ。でもその夜は少しだけ咳が出てね。翌日には身体の痛みや熱の症状が現れたんだ。鼻水や喉の痛みはなかったけど、咳と頭痛が酷くて。24時間で坂を転げ落ちるように悪化したんだ。何度か目が覚めて、このまま死んでしまうのではないかと思ったよ。トイレに行ったんだけど、20分間廊下に横になって、20分間キッチンに横になって、行きつくまで1時間かかった…。軽い咳から、一気に心停止に陥ったかのようなそんな症状だった。それでも自分はインフルエンザに罹ったんだと思っていてね。もう立つことさえできなくなっていたのに、インフルエンザに殺されると思っていた。怖かった。」