「ビジネスを優先するのではなく、友人として末期がんの同業者を助けたい」―そんな気持ちである行動を起こした米オレゴン州在住の女性が話題になっている。『Fox News』『Inside Edition』などが伝えた。
米オレゴン州クラカマス郡オーク・グローブにあるドライブスルーコーヒーショップ「ザ・ローカル・コーヒーカンパニー(The Local Coffee Company)」に今月11日、多くの近隣住民が押し寄せた。この日、末期がんのオーナーに代わって店を取り仕切ったのは、約1.6キロ離れた場所にある「ムーンライト・コーヒーハウス(Moonlight Coffee House)」を2017年から経営するピクシー・アダムスさん(Pixie Adams)だった。
ドライブスルーがメインのザ・ローカル・コーヒーカンパニーがオープンしたのは2018年12月のことで、店を経営するデイヴさんとティナ・マクアダムスさん(Dave and Tina McAdams)夫妻はたまたまピクシーさんの店の隣に住んでおり、3人は気の合う友人として、また同業者としても親交を深めてきた。
しかしこれまで2度がんを克服していたデイヴさんが今年になって体調を崩し、ティナさんはフルタイムの仕事を辞めて夫の店を切り盛りするようになっていた。そして最近、デイヴさんは医師から「末期がんで余命2か月」と宣告され、在宅でホスピスケアを受けていたのだった。
友人や家族が店の手伝いをするなか、デイヴさんの病状や店の状況を知ったピクシーさんはある行動に出た。ピクシーさんは自分の店を一日だけ閉め、ザ・ローカル・コーヒーカンパニーを取り仕切ったのだ。
ピクシーさんは自分が下した決断について、