インド東部に住む女性は32本の手足指を持って産まれてきた。手術をするお金もなく、周囲から“魔女”と言われ続けて63年になる。その女性が英メディア『Metro』『The Sun』のインタビューに応じ、注目されている。
オリッサ州ガンジャム地区に住むクマル・ナヤックさん(Kumar Nayak、63)は20本の足指(19本との報道も)と12本の手指を持って誕生した。家族は生活するのがやっとで、クマルさんは今まで一度も医師の診察を受けたことがなく、近所の人には「魔女だから近づくな」と忌み嫌われながら63年間生きてきた。
多指症は胎児の手指や足指が分離する過程で何らかの問題が生じたために起こるとされるが、クマルさんの周囲では「家に籠っていればいい」「お願いだから外には出てこないでくれ」と考える人がほとんどだという。
クマルさんは「手術をするお金もなく、人々から言葉で虐待を受けるのが嫌で家に引き籠るようになりました。私のことを理解し『あなたは魔女ではない。治療ができるといいのに』と言ってくれる人もいますが、それはほんの一握りに過ぎません。また私の容姿を見るためにわざわざ家に訪ねてくる人もいますが、今の状態が変わることなどないのです」とうんざりしたように語っている。
日本形成外科学会によると、