毎年11月の第1日曜日に行われるニューヨークシティマラソン(NYCマラソン)は、米国内ではシカゴ、ボストンと並ぶ大規模な大会で、5万人以上のランナーが参加し、沿道の応援は200万人を超える。今年は11月3日に開催され、世界各国から集まったランナーがニューヨークシティの5つの区を駆け抜けたが、同大会で27歳の女性ランナーがマラソン中に搾乳し注目を集めた。『Good Morning America』『PEOPLE.com』などが伝えている。
ニューヨーク州サフォーク郡カチョーグ在住のモリー・ワイツさん(Molly Waitz、27)は、長男のボード君(Bode)を8か月前に出産した。フルタイムで働きながら母乳育児を続けていたモリーさんは数か月前、コネチカット州をベースに活動するチャリティ団体「First Candle」の代表としてNYCマラソンを走る決意を固めた。この団体は乳幼児突然死症候群(SIDS)で子供を亡くした家族をサポートし、SIDSについてより多くの人に知ってもらう活動をしており、モリーさんはなんとしてでもフルマラソンを完走したかった。
「長時間に及ぶマラソンをどうやって乗り切ろうか」―そう考えていた時に、チャリティ団体を通じて提供されたのが、ブラジャーに挟んで入れるだけのハンズフリーで搾乳可能なスマート搾乳器「ウィロー(Willow)」だった。
ウィローはボタンを押すだけで搾乳が開始され、ドーナツ型のミルクバッグに母乳がたまると自動で搾乳がストップされる。またアプリとも連動しており、ミルクバッグの交換時期を教えてくれるという優れものだ。
モリーさんは初のフルマラソンとなったこの大会について、