4月23日に開催された第37回ロンドンマラソンで、ゴールまであと300メートルというところで自分のレースを諦め、足がもつれてよろめく走者をアシストしながらゴールした男性が「真のスポーツマンシップを見せてくれた」と話題になっている。この様子はロンドンマラソンの公式Twitterにもアップされ拡散している。
1981年にスタートしたロンドンマラソンは、エントリー数が4万人を超えるほどの人気の祭典である。今月23日に行われたレースでもたくさんの人が応援に駆け付け、街中が賑わいを見せた。そんな中でひと際注目を浴びたのが、ゴールまであと300メートルというところで、足がもつれる男性をアシストし、ゴールまで寄り添ったスウォンジー・ハリアーズ・アスレティック・クラブ(Swansea Harriers Athletics Club)のマシュー・リースさんだ。
マシューさんは『BBC News』のインタビューにこう語っている。
「最終コーナーに差し掛かった時、足がふらついて立ち上がることができずにいる男性が目に飛び込んできました。私はそばに近づき『ゴールまではもう見えてるぞ。頑張ろう。一緒にゴールしようじゃないか』と話しかけ、彼をアシストしました。」
男性はチョールトン出身のランナー、デイビッド・ワイスさんで「マシューさんには、私に構わずゴールするように伝えました。でも彼はそばに寄り添って、励まし続けてくれたのです」とその時のことを振り返る。