海外の映画やドラマでの脱獄シーンは、綿密かつ忍耐強く計画された脱出劇にフィクションと知りつつもハラハラしながら見入った人もいるはずだ。しかしこのほどブラジルから届いたギャングのリーダーの脱獄計画は、あまりにもお粗末で情けないものだった。極悪非道の男が脱獄のために選んだ手段はなんと女装。しかも10代のギャルに扮して脱獄を試みたのだ。『New York Post』『ABC4 Utah』などが伝えている。
今月3日、リオデジャネイロのゲリシノー複合刑務所から脱獄を試みたクラウヴィーノ・ダ・シルヴァ(Clauvino da Silva、42)が刑務所の出口前で職員によって身柄を拘束された。
クラウヴィーノは、リオデジャネイロの麻薬密売を取り仕切るブラジルの強大犯罪グループの一つである「レッド・コマンド(the Red Command)」のリーダーである。その泣く子も黙る極悪人が、刑務所を脱獄しよう試みた方法は女装だった。
当局によると、クラウディーノはシリコン製の若い女性を模ったフルフェイスマスクを被ってメガネをかけ、頭には黒いロングヘアーのかつらをつけていた。さらにミッキーマウスを模ったドーナツがプリントされたピンクのTシャツを着用して上着を羽織り、若い女性に人気のストレッチジーンズをはいていたのだ。
このように10代のギャルに扮して刑務所の出口ドアの前まで来たクラウディーノであったが、