次のように語った。
「実は発表があった10月26日の翌朝には、自分が当選したことを知っていたのです。ただあまりにも高額すぎて、圧倒されてしまいました。当選した日は購入した店に行って当選番号を印刷してもらい、番号に間違いがないかもう一度確かめ、何時間も当選くじを眺めていました。とにかく信じられなかったのです。そして自分の名前と電話番号を書いたその紙を、ずっと金庫にしまっておきました。」
「それから自分の家族について考えました。この当選は家族に大きな変化をもたらすからです。私も含め家族も、心の準備期間が必要でした。そして10か月経って、ようやくその時が来たのです。」
「お金の使い道ですが、まずは家のローンなどの大きな支払いを全て済ませ、新しい家を購入したいと思っています。将来に必要なお金は預金などに回して、落ち着いたら家族を旅行に連れて行きたいと思っていますが、まだしっかりと決めてはいません。私はまだ若いし身体も丈夫なので、よくよくはまた庭師の仕事に戻るでしょう。そして3人の子供たちにはしっかり働いてもらいたいので、当選の詳細について話すのは10~20年後にしようと思っています。」
また会見に一緒に現れた姪のミナさんは、叔父についてこのように明かした。
「叔父はベトナム戦争後の36年前に、カナダに一文無しでやってきました。そして家を買って、自分が生きていくために、子供たちがより良い生活ができるようにとただひたすら働いてきたのです。そんな叔父が宝くじに当選したと聞いた時は正直驚きましたが、叔父や家族にとっては素晴らしいこと。とても嬉しく思っています。」
なおアルバータ州では2017年9月にも、カップルが同州ロトマックス当選最高額の6,000万カナダドルを獲得している。当選金をいかに使うかは考え方にもよるだろうが、2019年には16歳の時に宝くじで高額当選した32歳の女性が「人生が狂ってしまった」と訴えて話題になっていた。10か月待って手に入れた当選金で、ボンさんの人生がより素晴らしいものになることを願うばかりだ。
画像は『Edmonton Journal 2019年8月29日付「Man who picked same numbers for three decades claims $60-million lotto jackpot」(Ed Kaiser/Postmedia)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)