飛び掛かり脚に噛みついてしまったのだ。K9はハンドラーの指示にしか従わないため保安官代理の制止もきかず、さらに保安官代理はヴェッロがK9だということに気付いていなかった。
一方でキルゴア巡査長はヴェッロが警察車両から抜け出したことに気付いておらず、その場所から離れたところにいたという。
激しく脚に噛みつくヴェッロに為す術がなかった保安官代理は、日頃の訓練に従って銃を抜きヴェッロに向けて発砲、その場で射殺した。撃った犬がK9であることに気づいたのは、ヴェッロが息を引き取った後のことだった。
ほどなくして逃げていた男は他の保安官に拘束されたが、ポールディング郡保安官事務所では大事な仲間を殉職させてしまう結果になってしまった。
そして今月22日、同保安官事務所のFacebookにはゲイリー・グレッジ保安官(Gary Gulledge)の言葉が次のように綴られていた。
「私自身も元K9ハンドラーとして、我々と犬との間にどれだけ特別な絆があるのか痛いほど知っています。噛まれた保安官代理、そして誰もが深い悲しみに沈み、心が打ちのめされました。」
「キルゴア巡査長や彼の家族、K9ユニット、怪我をした保安官代理、そして保安官事務所では、この厳しい状況を乗り越えようとしています。どうか我々のために皆さん祈ってください。」
グレッジ保安官は同保安官事務所でK9とパートナーを組んだハンドラーとしては初めての人物だった。それだけに今回の不慮の事故には大きな悲しみを抱いたことだろう。
画像は『Paulding County Sheriff 2019年7月22日付Facebook「Sheriff’s Office Mourns the Loss of K-9 Verro」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)