ウミガメはごく一部を除いて絶滅危惧種に指定されている。しかしアメリカのビーチで、観光客がウミガメの産卵した場所を掘り起こすという信じられない行動が動画で拡散され、人々は怒りの声をあげている。『New York Post』『Miami Herald』などが伝えた。
米フロリダ州のパームビーチ郡ボカラトン市はビーチリゾートとして知られ、多くの観光客が訪れる。だがこのほどボカラトンビーチで、一部の観光客によりウミガメが危険にさらされることになった。
この地域のビーチはウミガメの産卵場所となっており、絶滅危惧種のウミガメの中で最も絶滅の危機に瀕しているオサガメが産卵にやってくる。そのウミガメ達の巣は、沿岸および海洋生態系の管理を行うガンボリンボー・ネイチャー・センターが見守っている。
当センターでは、ウミガメの巣の周囲にロープを張り「触らないで!」と注意書きまでしていた。ところが今月2日、観光客がウミガメの巣がある砂浜を1メートルほど掘り起こし、孵化したばかりのオサガメ68匹を取り出してバケツに入れるという信じられない行動に出たのだ。
偶然にもそこに居合わせた『WSVN 7News』リポーターのアンドリュー・ディンバートさん(Andrew Dymburt)が、その様子を動画に撮影しSNSに投稿した。アンドリューさんは「愚かな観光客が巣からバケツ2杯分のウミガメを掘り出して殺そうとしている!」と記し、怒りを露わにした。
動画には観光客であろう少年が巣を掘り起こし、