「可愛い、キレイ」そんな軽い気持ちで偶然遭遇した小さな動物を手に取り、いじくりまわして撮影し、満足すればその体を放置して去ってしまう。このほどアルゼンチンの浜辺に打ち上げられた赤ちゃんイルカに対する扱いをめぐり、「動物の命をあまりにも軽視」「人間のエゴ。慈悲の心はないのか」などとここ数日大変な物議を醸していた。実は中国でも同様の動物虐待事件が起きていたようだ。
先の「春節」の連休にたくさんの観光客を迎えたという中国・雲南省昆明の「雲南野生動物園(Yunnan Wild Animal Park)」。しかしその中に非常に不心得で残酷な者がいたことにより、野生のクジャクが無残な死を遂げていたことを中国のメディア『新浪/新聞中心(news.sina.com.cn)』が伝えている。
約6,800羽の野生のクジャクが生息しているそのエリア。自然豊かな同動物園を訪れるほとんどの観光客が、美しいクジャクをカメラに収めてエサを与えることを楽しむだけである中、ある男女が「美しいこの羽が欲しい」と人間のエゴをむき出しにした。男がクジャクの体を抱き上げると、連れの女が笑いながら美しい羽を引き抜く。次々と羽をむしられる大変な痛みと恐怖のストレスにより、クジャクはやがて衰弱して死亡。男女はその場を後にしたという。
動物園はさっそく事実を確認するとともに詳しい調査に乗り出しているが、中国のSNSでは今、この話題で持ちきりとなっているもよう。「物言わぬ弱い動物を相手になんという暴力」と怒りや不快感をあらわにするネチズンたち。「この女の髪の毛を1本ずつ引き抜いてやりたい。同じ苦しみや痛みを味わうべきだ」といったコメントが目立つという。
出典:http://news.sina.com.cn
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)