夜間でひと気のないATMでは周囲を確認しながら利用しなければならないが、このほど中国でATMから現金を引き出していた女性が強盗被害に遭った。ところが数秒後、奪われた現金は女性に返されたという。『South China Morning Post』『shanghaiist』などが伝えた。

広東省河源市で先月16日の午後10時22分頃、中国工商銀行のATMにて女性が強盗被害に遭う瞬間を監視カメラが捉えた。女性（名はLiとだけ伝えられている）はひとりでATMを訪れ、現金を引き出す様子が映っている。

するとそこへ背後からフード付きの黒のジャケットを着た男が近づいてきた。驚いた女性だったが、男の手には刃物が握られており、女性はATMから引き出した現金2,500元（約41,500円）を奪われてしまった。

しかし男はこの金額に満足せず、さらに現金を引き出すように女性を脅した。しかたなく女性はATMを操作したが、ディスプレイには銀行口座の預金残高がゼロと表示されていた。

これを見た男は、女性の所持金は自分が奪った2,500元だけだったと知って気の毒に思ったのか、女性に現金を全て返したのだ。そして男は、