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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】77歳女性あっぱれ あらん限りの力でATM強盗3人組を見事撃退(英)

イギリスの女性はなかなか勇敢である。先月にはグレーター・マンチェスターのスーパーマーケットでATMから現金を引き出した86歳の高齢女性がひったくり犯を撃退したことが話題になっていたが、このたびの話題はリバプールからすぐのブロムバラから飛びこんできた。

英マージーサイド州ブロムバラで今年4月19日、10代の3人組の男によるHSBC銀行ATMひったくり事件が発生した。被害に遭ったのは年金暮らしをしているウィンフレッド・ピールさんという77歳の女性。現金を引き出すため機械に暗証番号を入力したところでいきなり襲われた。

ATMの操作をしている際、右側に1人の男が立っていることが気になっていたというピールさん。続いて現れた男についても以前バークレイズ銀行で彼女をじっと見つめていた男と酷似していることを思い出した。2人は暗証番号が承認された機械に200ポンドと入力し、現金をつかんで逃げようとしたが、ピールさんは片方の男の襟元をつかむと3度ほどその頭をATMに打ち付けた。そのすさまじい抵抗に彼らは逃げ出し、一部始終を監視カメラがとらえていたためほどなくして逮捕された。

『liverpoolecho.co.uk』が伝えているところによれば、この事件で逮捕されたのはパイパー・ドミトル(18)、フローリン・ゲブレスク(18)、フェリックス・ストイカ(19)の3名でいずれもマンチェスターに住むルーマニア人。有罪答弁を行っていた彼らについての裁判がこのほどリバプールクラウン裁判所にて開かれ、検察側が「マンチェスターから車でやってきた被告らは、たやすく攻撃できそうなターゲットとして高齢女性に目をつけた」と主張した。

ゲブレスクは初犯で、見張り役兼運転手のドミトルは危険運転につき免許停止という中での犯行。またストイカは過去に多数の強盗事件を起こしていることなどが法廷で明らかにされたが、弁護団はルーマニアからの移民としてこの国での彼らの暮らし向きが非常に悪いことを挙げて同情を引こうとしたもよう。しかしノーマン・ライト判事はピールさんの「このたびの経験により私がどれほどの恐怖を味わい、生きる上での大切な自信を失ってしまったか若い彼らにはわからないでしょう」という言葉を重く受け止めた。

「人生の黄昏の時期ともいえる70代後半のか弱い女性を襲った罪は重い」として、ライト判事はドミトルに8か月間、ゲブレスクに18か月間、札付きのワルであるストイカには2年間、それぞれ少年犯罪者更正施設への入所を言い渡したという。

出典:http://www.liverpoolecho.co.uk
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)