米ニューハンプシャー州でこのほど、御年95歳の男性が財布を奪おうとしたひったくり犯を見事に撃退した。武器は杖、「さすがは元軍人だ」と話題を呼んでいる。
ボストンのCBS系メディア『WBZ-TV』の取材に、「私は決してファイターなんかじゃありませんよ」と謙遜しながら笑顔を見せたのは、ニューハンプシャー州のマンチェスターで退役軍人として暮らしている95歳のアーサー・ケンバリスさん。財布をひったくられそうになるも果敢にも杖で闘い、見事に犯人を撃退したのであった。
事件は2日にマンチェスターの「Walgreens」という薬局チェーンで発生した。病気の妻に処方された薬を購入するため、財布からお金を取り出したところでひったくり犯に襲い掛かられたという。監視カメラに映っていた犯人は帽子とジャケットがグレーの30代前半とみられる男で、髪と瞳の色はともにブラウン。推定される身長は177cm、体重は75kgであり、警察は市民に情報提供の協力を呼び掛けている。
杖を握りしめると、無我夢中で犯人の肩を叩いたと説明するケンバリスさん。第二次世界大戦を闘い抜いた右腕はやはり何かが違うのかもしれない。この事件では、歩行の補助のために欠かせなかった杖が思わぬところで武器となることが証明された。ひったくりのターゲットになりやすい全米の高齢者に勇気を与えてくれたケンバリスさんへ称賛の声が多々集まっている。
※ 画像はboston.cbslocal.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)