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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】シンガポールで道に迷った18歳マレーシア人男性、10日間彷徨うことになったワケ

迷い続けた10日間はショッピングモールやカフェの公共トイレを使用したり、建物の外で寝たりしながら、8日間は安いストリートフードを食べ続けて凌いでいた。しかしそれ以降はお金が底をついたため、発見されるまでの2日間、チャンさんは物乞いまでして見知らぬ人からお金を貰っていたという。しかし手にする現金はわずかで、食べ物は購入できず水を買うのが精いっぱいだったようだ。

「あまりにも空腹で喉が渇いていたので、知らない人にお金をくれと頼むしか方法がありませんでした。2日間で6~7人に頼んだら、親切な中年の男女がわずかなお金を恵んでくれました。」

このような状況に陥っても、チャンさんは最後まで道を尋ねる勇気はなかったと言う。しかし異国での苦悩は物乞いを始めて2日後に終わりを告げた。1月6日の午前9時頃、ツァイさんのアパートからおよそ6km離れた場所にある公園で、チャンさんはひとりの老女に「あんた、もしかして行方不明になっているマレーシアの人?」と声をかけられた。

実はチャンさんがアパートに戻ってこなかったことを心配したツァイさんが、ソーシャルメディアでそのことを投稿し、街中にポスターを貼ってチャンさんを捜していた。そのおかげで老女はチャンさんに気付いたというわけだ。老女が警察へ連絡したことでチャンさんは無事にツァイさんとも再会でき、マレーシアのクアラルンプール行きのバスに乗って自国へと戻った。

仕事を求めてやってきた国で散々な経験をしたチャンさんは、今回の件がトラウマになっているようで「もうシンガポールには行きたくない」と話しているという。この出来事はシンガポールとマレーシア両国のソーシャルメディアで拡散し、話題になった。あるユーザーが「信じられない。道を尋ねることにそれだけ内気な人が、物乞いするほどの度胸があるなんて」とコメントしているが、他にも「あまりのシャイさに驚かされる」「18歳でそれだけ内気なら、クアラルンプールでも仕事を見つけるのは相当大変なんじゃないか」といった声も寄せられている。

画像は『Coconuts KL 2019年1月9日付「Malaysian boy who went missing in Singapore found, too shy to ask for directions」(via Sin Chew Daily)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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