中国西北部の寧夏回族自治区で、交通事故により障害を抱える身となってしまった父の世話に日々懸命に励んでいる6歳の女児がいる。中国のソーシャルメディア上では、この健気な女児の姿が大きな反響を呼んでいる。『Metro』『Oddity Central』などが伝えた。
寧夏回族自治区中衛市海原県に暮らすジア・ジアちゃん(6歳)の朝は、起きた瞬間から多忙だ。6時に起床してから学校に行くまでの間、障害を抱える父ティアン・ハイチェンさん(40歳、報道により38歳とも)の世話をしなければならないからだ。
地元メディア『Yangtzi Evening News』によると2016年3月、乗っていたタクシーがスピードを出し過ぎて溝に衝突するという事故を起こしたことが原因で、ティアンさんは胸から下が不随になってしまった。当然、仕事もできなくなり日々の生活も介助なしでは送れない。ティアンさんの妻でジア・ジアちゃんの母は、夫の事故から2か月半後に2人を置いて家を出て行ったという。
「あの日、妻は自分の母親のもとに数日泊まるからと言って家を出たんです。でも二度と戻って来ませんでした。妻は私の息子も一緒に連れて出て行ってしまったのです。」
ジア・ジアちゃんの一日は、固くなった父の筋肉をほぐすマッサージから始まる。30分ほどそれを行った後は、父の洗顔と歯磨きを学校に行くまでに終える。全体重で父を支えることは、まだ幼いジア・ジアちゃんにとって大変なことだが、