英ロンドンで7月15日、ウィンブルドン選手権の決勝が行われ、南アフリカ人選手ケビン・アンダーソン(Kevin Anderson)が出場した。南ア人がウィンブルドン決勝に出場するのは実に97年ぶりとなる快挙、アンダーソンのもとには南アフリカ大統領からも激励の電話がかかってきたという。
ケビン・アンダーソンはヨハネスブルグ出身の32歳、2メートル3センチという長身を生かしたプレーをしている。米イリノイ大学卒業後の2007年にプロに転向、着々と順位を上げ2015年にはATPシングル世界ランキングトップ10入りを果たした。しかし2016年の足首の手術、股関節、左ひざ、右肩の故障などにより2017年1月には80位にまで落ち込んだ。
今年1月に14位、2月には8位となり今季絶好調のアンダーソンは、ウィンブルドンで驚異的な粘りを見せて観客を魅了してきた。準々決勝のロジャー・フェデラー(スイス)戦は第5セットが13-11、試合は4時間13分という長丁場だったが、これを見事勝ち取った。
疲れを癒す間もなく行われた準決勝のジョン・イズナー(アメリカ)戦は、テニス四大大会で史上2番目に長い6時間36分という試合であった。最終セットが26-24という気の遠くなるようなゲームを制し、試合後は観客総立ちで2人を送り出している。
そして迎えた決勝戦、