スウェーデンでこのほど開催された男子テニス『スウェーデン・オープン2017』。その準決勝の試合が行われたコートに突然一人のネオナチが侵入し、右手を高く掲げて“あの言葉”を発したもよう。会場は騒然となり試合は中断となったことを『The Local se』が伝えている。
アクシデントに見舞われたのは、スウェーデンの「Lagardère Sports Tennis & Golf Sweden AB」で22日に行われたATP『スウェーデン・オープン2017』男子準決勝。ダビド・フェレール選手(スペイン)とフェルナンド・ベルダスコ選手(スペイン)の対戦で、そのコートに黒いTシャツ姿の若い男がいきなり侵入。右腕を上げるとナチスのスローガンとして有名な“ハイル・ヴィクトリー(Heil victory=勝利万歳)”と大声で叫んだ。
審判員などがすぐにこれを制止し、男は警備スタッフに取り押さえられて退場となった。同大会の広報担当者は『ヘルシンボリ・ダグブラッド』紙に、警察に男の身柄を引き渡し、その後のことはすべて委ねてあることを説明。男が両選手に危害を加えることはなかったが、コートの選手や観客の安全確保を考えた場合、警備体制がやや手薄であったことは否めない様子だ。