重要なのは水素の「濃度」だという。最新の研究では、1.2ppm程度に水素の濃度を維持した「高濃度水素水」の効果が実証されている。では「高濃度水素水」を知っている人は、どれほどいるのだろう。
すると「知っていて、飲んでいる」と答えた人は、たった4.2%、「知っているが、飲んだことはない」が13.2%、「聞いたことはある」は28.2%、「知らない」が54.4%であった。さらに「高濃度水素水」と「通常の水素水」の効能の違いを聞いたところ、「知っている」と回答したのは16.2%。まだまだ高濃度水素水の存在や、効能について理解されていないという実態が明らかになった。
高濃度水素水に関しては、その効能を裏打ちする様々な実験結果が出ている。2017年11月には『薬理と治療』にて「肥満に対する水素含有飲料摂取の影響」、 12月には『Medical Gas Research』で「日常生活における憂うつ、不安、および自律神経機能の改善のための高濃度水素水」が掲載された。
そして2018年『薬理と治療』に発表された論文「高濃度水素水の日常作業および精神作業負荷による疲労に対する軽減効果」では、高濃度水素水の継続的な飲用によって疲労や眠気、緊張感の軽減といった効果が実感できるという結果が出ている。これは、疲労の原因の一つである「酸化ストレス」の上昇を、水素が抑制していることによって出た結果だと考えられている。この研究は5月19日に福岡県で開催された「第14回 日本疲労学会 総会」でも発表されたという。
学術論文からも、疲労や眠気、緊張感の緩和といった効果が実証されている「高濃度水素水」。安易な広告や、溶存水素濃度が低い一部の粗悪品に騙されることなく、水素水は1.2ppm程度の水素が含まれる「高濃度水素水」を選ぶようにしたい。
(TechinsightJapan編集部 七海香)