攻撃的な態度を取ることは一切なかった。そしてハリーさんは男を促して家の外へ出て「何か私にできることはないか」と尋ねると、「ノース・ミュアトンまで車で乗せて行ってもらえないか」とリクエストされたという。驚くことにハリーさんは、その男を目的地まで送ってあげようと思ったそうだ。しかし家を空ける前に施錠するため表の玄関に向かい、車を停めていた裏手に回ってくると男の姿は消えていた。ハリーさんは家の中で何も盗まれていないことを確認し、警察へと通報した。未遂の空き巣犯に対して怒りや不快感がない様子のハリーさんは、後にこのように語った。
「パブに行くのに新聞を忘れたことで、一旦戻って来て良かったよ。ちょうどラップトップが修理から戻って来たところだったし。ああいう類のものは間違いなく盗まれていただろうから。20代半ばの男が、こんなふうに他人の家に盗みに入らなきゃならないような人生を送るなんてとても残念なことだね。思わず同情してしまうよ。それにしても、今度から外出時には施錠することにするよ。これまでも多くの友人から『鍵をきちんとかけなきゃダメだよ』と注意されていたからね。」
この件は今も警察の捜査が続いているが、スポークスマンは「外出時には必ず施錠し、家の安全を守るよう心掛けて頂きたい」と述べている。
画像は『Metro 2018年4月27日付「Pensioner offers burglar a lift home after catching him in the act」(Picture: Cascade)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)