警察の執念の捜査が、事件から9か月後に解決となった。米カリフォルニア州ロサンゼルス郊外の住居に押し入った男。逮捕の決め手となったのは、男が侵入宅でトイレを使用し流さなかったことだった。『BBC News』や『FOX News』、『KTLA5』など複数のメディアが伝えた。
2016年10月7日、ロサンゼルス郊外サウザンドオークスの住居に侵入したアンドリュー=デイヴィッド・ジェンセン(42歳)は、物色中に侵入宅のトイレを使用し慌てていたのかそのまま流さずに逃走した。
その後、ベンチュラ郡警察が便器に残っていた犯人のものと思われる糞便を証拠として押収しDNA鑑定にかけたところ、FBIベースに保管されてあったジェンセンのDNAと一致。事件から9か月後の7月28日、ベンチュラ郡の自宅にいたジェンセンを逮捕した。
同郡警察のティム・ローマン捜査官は「ジェンセンはトイレで大便をし、流さなかったのです。多くの人は、髪や唾液以外にどんなものがDNAを検出できるかということは知らないでしょう。しかし我々は、現場に残されているどんなものでも、犯人の手掛かりになる証拠として押収し調査します。今回、収集した犯人の糞便から検出されたDNAがデータベースと照合したというのは、恐らく初めてのケースと言えるでしょう」と話している。