幼い頃からこの上なくバスケットボールを愛し、夜眠る時はボールを抱き、活躍するNBA選手たちにどれほど憧れ、素晴らしいプレーに魅了されてきたか…。常にそう話してきたコービー・ブライアント氏。NBA「ロサンゼルス・レイカーズ」が誇る世界のスーパースターの1人であった彼が引退に際し綴っていた詩がアニメ化され、その作品が大変な賞を獲得した。客席を超満員にしたオーケストラ付フィルム・コンサートの様子も改めて話題を呼んでいるもようだ。
2016年4月13日、LAステイプルズ・センターで行われたユタ・ジャズ戦をもって引退試合とし、そこで60もの得点をマークして世界中のファンを感動させたコービー・ブライアント氏(39)。彼は引退に際し、バスケットボールへのこの上ない愛情を『Dear Basketball』という詩に綴っていた。元ニューヨーク・ヤンキースのデレク・ジーター氏が、「メディアの介在を受けずにスポーツ選手の生の声を届けたい」として立ち上げたウェブサイト『The Players’ Tribune(ザ・プレイヤーズ・トリビューン)』に寄せたものであったが、それがアニメ化となり、昨年4月にNYマンハッタンで開催されたトライベッカ映画祭でお披露目となっていた。
そして今月4日、ハリウッドで開催された「第90回アカデミー賞」にてその『Dear Basketball』が短編アニメ作品賞を獲得した。アニメーション・ディレクターを務めたグレン・キーン氏と並んで“オスカー像”と呼ばれるトロフィーを受け取ったコービーは、ステージを下がると「試合で優勝した時よりも気分がいい」などとジョークを飛ばしていたそうだ。五輪金メダル、NBAファイナルMVP、リーグMVP、オールスターゲームMVPほかの輝かしいメダル、カップ、トロフィーたちの横に、そのブロンズのトロフィーもしっかりと飾られることであろう。
この快挙にコービー・ファンはもちろん、