エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】バナナマン設楽、大手ゲームメーカーでの決断に実感「ルールは大事だが気持ちも必要」

ドキュメンタリー系バラエティ番組『奇跡体験!アンビリバボー』で3月1日に放送した“ゲームと少年巡る特別な3日間 人生変える奇跡の出会い”が多くの心を打った。スタジオレギュラーの剛力彩芽、バナナマンの設楽統・日村勇紀も予想を超える展開に「この話自体がゲームみたいになってきている」と唸る。

2006年5月から販売されたゲームソフト『.hack//G.U.(ドットハック・ジーユー)』の開発に関わった「サイバーコネクトツー」の代表取締役社長・松山洋さんが、12月にバンダイナムコゲームスの新旧担当プロデューサー中田理生さん・内山大輔さんと3人である「少年」を訪ねることになった。

その「少年」藤原洋くんは生後9か月で眼球に小児がんの一種を発症し右目を摘出、19歳になって左目ににがんが再発し2年ほど治療したが命を守るため左目も摘出することが決まる。彼は視力を失う前にどうしても『.hack//G.U.』の第3作をやりたいと願い、その思いを知ったソーシャルワーカーがバンダイナムコに相談してきたのだ。

『.hack//G.U.』は3部構成で第1作、第2作は2006年に販売されており、第3作は2007年1月18日発売予定だった。洋くんの手術は2007年1月9日に行われるので、願いを叶えるには試作品を贈るしかない。ゲームをプレイするには問題ないが、ディスクやパッケージのデザインはまだ出来ていなかった。

松山さんたちは前日に最終確認用の印刷物でパッケージを作り、説明書も手作りしてできる限りの『.hack//G.U.』にした。病院を訪れたのは12月25日、思わぬクリスマスプレゼントに洋くんは「世界に一つしかないソフト」だと喜んでくれ、他の子どもたちとゲームを楽しんだ。

この時、松山さんはまだ知らなかったが、実はバンダイナムコゲームスのなかである人物が決断したことにより「少年」の願いを叶えることができたのである。

『.hack//G.U.』の販売元バンダイナムコゲームスで責任ある立場の澤田さんは、松山さんもよく知っており「口は悪い」ものの親しみを覚える人柄だ。

ソーシャルワーカーから「少年」の願いを相談された当時、

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