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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】自死願望の女子高生に近づき教唆とほう助 男子高校生も終身刑か(米)

診断ののちに精神状態・責任能力ともに問題がないとみなされたことから、ジェームズ・ブレイディ判事はティレルに3月27日の予備審問への出廷を命じた。第一級殺人ほかの罪により起訴されたティレルは有罪判決が下った場合、メディアにもよるが懲役15年~終身刑、あるいは仮釈放なしの終身刑が言い渡されるであろうなどと伝えられている。

同様の事件は3年前に米マサチューセッツ州ブリストル郡のキングフィリップ地域高校(King Philip Regional High School)でも起きていた。SNSで「悲しい、寂しい」と綴っていた18歳の男子生徒コンラッド・ロイIII君に、ミシェル・カーターという女子生徒が近づいて「死になさい」と助言。それまでは残される家族の悲しみを想像して自殺をためらっていたコンラッド君であったが、ミシェルに促される形で決行。駐車場に停めた車の排気ガスで一酸化炭素中毒死を遂げた。友人に無責任にも死ぬよう促したミシェルが、裁判で断罪されたことは言うまでもない。

自殺を図るも一命をとりとめた経験者が、「最後のほんの一瞬に全身を射抜いたのは“死にたくない。本当はもっと生きたかった”という本音と強烈な後悔だった」と語ることがある。今の時代、苦しみや悩みを抱く者がSNSなどで「死にたい」と発信すると、ティレルのような者が興味本位で近づき自死行為を幇助しようとする可能性がある。しかし真に求められているのは心の悩みに向き合い、“早まってはいけない”“あなたが死んでしまったら悲しむ人々が大勢いる”と言って自死を引き留めようとする言葉なのだ。また相手の苦悩があまりにも難しく、自分では対応しきれないと感じた場合は「こころのホットライン」など無料で相談にのってくれる電話があることを教えてあげて欲しい。

画像は『FOX 13 News 2018年2月20日付「Teen accused of helping Utah girl hang herself found competent for trial」(Image by Mark Johnson, FOX 13 News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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