エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】『アンナチュラル』が“いじめ問題”にメス 猟奇殺人事件から思わぬ展開に

ナイフを喉にあてて今にも死のうとする「殺人者S」と対峙した。

「Yは死んだ。僕だけが生きていていいのかな…」という彼に、中堂は「死んだ奴は答えてくれない。この先も、許されるように生きろ」と言い聞かせるのだった。

『アンナチュラル』はこれまでにも「長時間労働による過労死」や「自殺系サイト」さらには「最愛の人を殺されたことに対する“死の報復”」など重いテーマを事件の背景に据えている。

今回は学校の教師が「プロレスごっこのようなもの」といじめから目を背け、クラスメートもいじめを相談されながら「自分で先生に言いなさいよ」と突き放すリアルな実態が描かれた。

折しも同日放送のバラエティ番組『爆報!THEフライデー』に、ピーコがゲスト出演していた。世間がオネエタレントにまだ冷たかった頃、「おすぎとピーコ」に興味を持って可愛がってくれた恩人が永六輔さんである。

しかし、辛口コメントが注目された「おすぎとピーコ」だが、一方では批判もありメディア出演が減ってしまう。そんな時、永六輔さんが食事しながら「いいかい、君たちは炭鉱のカナリアになりなさい」と言い聞かせた。

炭鉱夫はカナリアが有毒ガスなど空気の変化を敏感に察知して鳴き叫んで知らせることから炭鉱に連れて入ったという。つまり「世の中のあらゆる変化に対して、勇気を出して声をあげ、みんなに知らせる存在になりなさい」というのだ。

“いじめ問題”にしても長年論じられながら「いじめはなくならないよ」という声さえ聞かれる。だが、今回の『アンナチュラル』のように何らかの形で「声をあげ続ける」ことを止めてはならない。

画像は『【公式】TBSドラマ『アンナチュラル』 2018年2月21日付Twitter「アンナチュラル、第7話はとある私立高校が舞台になる物語。」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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