海外発!Breaking News

writer : tinsight-c-emma

【海外発!Breaking News】「子供に与える食料品が底をついた」貧困にあえぐ母親が911番通報(米)

とりあえず子供達のお腹を満たすため近所のマクドナルドへ行き、ハッピーセットを購入したそうだ。

一方で、トンダレヤさんはその後も一家のことが頭から離れなかった。「一家は今日、とりあえず食べ物にありつくことができた。でも明日は? 来週は? 来月は?」…そう思うと気が気でなかった彼女は、仕事の後にスーパーへ立ち寄り、自ら食料品を差し入れに行くことにした。

そしてこの件を同郡警察署のトレイシー・シーグル巡査(Tracy Seigel)に話すと、彼女がさらに複数の同僚らに声をかけて善意の輪が広がった。こうしてみんなでお金を出し合い、一家に助けの手を差し伸べることとなった。2件のスーパーをはしごして10袋分を購入したが、パンや牛乳などの食料品のほか衛生用品なども含まれていたそうだ。自宅に届けられた大量の食料品などを目にしたシングルマザーは警官らの思いがけない優しさに触れ、たいへん感激していたという。

なすすべもなく切羽詰まって911番通報した母親に対し、職務の域を超えた温かい行いをしたとして、ヒントン警官とシーグル巡査は後に優秀者として表彰されている。カムデン郡警察署のFacebookには「これこそ本当の“アメリカン・ヒーロー”だね」「素晴らしい思いやりの心を持った警官たちだ」と称賛コメントが多数届いた。

なお農務省の経済研究局によると、2016年にはアメリカの家庭のおよそ12.3%(約1560万世帯)が「十分な量の食事がとれない不安」を抱えていたことが明らかになっている。これらの家庭の大半は、子供たちに満足のいく食事を与えるために親が空腹を我慢することでしのいでいたようだが、このうち310万世帯では子供にも十分な量の食事を提供できない不安を抱えていたという。これは2007年に景気後退が始まった時期以前と同じレベルと言ってもいいほどの悲惨な事態だそうだ。

画像は『Camden County Police Department 2018年1月27日付Facebook「Officers of the Week This week, the Camden County Police Department is proud to recognize as Officer of the Week individuals who truly went above and beyond the call of duty to help those in need – Sergeant Tracy Seigel and Officer David Hinton.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)

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