警察官は犯罪を取り締まることが任務であるが、困っている市民の力になることも務めといえよう。このほどアメリカで、万引きした母親の事情を知り自らおむつ代を支払った警察官のニュースが話題になっている。『Inside Edition』『CNN』『FOX News』など複数メディアが伝えた。
米メリーランド州ローレル市内にある食料雑貨店「Giant Store(ジャイアントストア)」の防犯カメラにおむつを万引きした女が映り、通報を受けたローレル警察の新米警官ベネット・ジョンズさんが駆け付けた。
犯人は20歳の女性で食料を購入した後、2歳になる息子のためのおむつ代が残っていないことに気付き、2パックを万引きしたという。警察官としての任務を果たしながらも、ジョンズ警官はその母親がシングルマザーで生活に困窮していることを知り、深く同情した。ジョンズ警官自身もシングルマザーのもとで育ったことから「子供が辛い思いをしないように」と自らの財布を開け、その母親のためにおむつ2パックの代金15ドル(約1,660円)を支払ったのだ。
ジョンズ警官の親切な行いは7月22日、ローレル警察のFacebookに投稿されこのように綴られている。
「我々は、新米の警察官のことを『おむつをしている』とジョークで言うことがよくありますが、このジョンズ警官は自分のためにおむつを購入しているのではありません。」