米ミシガン州のメディア『WXMI-TV』が、ある警察官によるハートウォーミングな話を伝えて話題を呼んでいる。道路交通法に違反している車を呼び止めたが、その警察官はキップを切らず…。
このほど米ミシガン州エメット郡の道路で、安全パトロールにあたっていた郡警察官ベン・ホールさん。“幼い女の子を乗せているのにチャイルドシートを利用していない乗用車がある”との通報が入ったという本部からの連絡に、該当する1台の車を呼び止めた。道路交通法違反につきアレクシス・デロレンツォという母親にキップを切ろうとしたが、彼はふと思いとどまった。
州のメディア『WXMI-TV』に「本当に大切なのは、その車が一刻も早くチャイルドシートを装備することです。キップを切ることは簡単ですが、それでは状況を解決できないと感じました」と話したホールさん。雰囲気からデロレンツォ一家が極貧の状況にあることを察し、彼女がその罰金を支払えばチャイルドシートの購入はますます後手に回ると考えたのだ。
ホールさんはデロレンツォの車を誘導して近くのスーパー「ウォルマート」に移り、そこで自身のお金から50ドルのチャイルドシートを購入し、座席に備え付けてあげた。デロレンツォは驚くばかりで、「その出来事は私の人生観を大きく変えました。娘も私もホールさんから受けた親切は一生忘れません」と話している。火事が起きた家から助け出されたハムスターの赤ちゃんに酸素吸入を施した消防士。事故を起こしたピザハットの宅配ドライバーに同情してデリバリーを代行した警察官も。このところアメリカから“ハートウォーミングなオフィサー”の話題が続いている。
※ 画像はtimesunion.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)