米オクラホマ州の小さな町で非常に恐ろしい殺人事件が起きていたことが明るみに出た。加害者は13歳で被害者が10歳。ちょっとした口論の末に加害者はクロスボウを持ち出したのであった。殺傷能力が極めて高い危険なクロスボウ。一般人でも簡単に手に入ることの不安を市民に改めて感じさせる事件となったようだ。
事件が起きたのはオクラホマシティ近くのチャンドラーという小さな町で昨年10月21日のこと。大人と子供が参加してツリーハウス(丈夫な木の太い枝にまたがらせて建てる樹木の家)を作っていたなか、13歳の少年がオースティン・アルマンザ君(10)に向かってクロスボウを放ち、その矢は体をオースティン君の体を貫通して8歳の弟の腕に。オースティン君は死亡、弟は重傷を負った。
加害者の少年は事件のあと、近くにいたオースティン君のおじにあたる男性に「間違ってトリガーを引いてしまった」などと話し、泣きながら自宅に戻っていた。だがオースティン君の弟はそれを否定。兄弟が「もう作業をやめて帰りたい」と言うと加害者の少年がひどく怒り出し、クロスボウを手にしたことを説明した。この証言によりクロスボウは過失ではなく故意に放たれたとみなされ、長い月日の捜査を経て検察側はこのほど加害者を第一級殺人罪で起訴すると決めた。
裁判官は18日のヒアリングで被告の精神鑑定を行うよう命じたが、