カナダ・トロントから陰惨なクロスボウ殺人事件の話題が飛び込んできた。35歳の男が容疑者として身柄を拘束されており、犠牲者との関連や動機について厳しい取り調べが行われている。

トロント市の閑静な住宅街で25日午後1時ごろ、若い男がクロスボウを放ち、3名の死者が出たことを地元メディアの『thestar.com』が伝えた。事件現場は市の北東に位置するローンデールおよびアルゴという道路が交差する付近。犠牲となったのは成人ばかり3名で2名はほぼ即死。警察官が現場に到着した際には、もう1名も大量失血により心肺停止の寸前であったという。

他1名が軽傷を負って病院で手当を受けている。トロント警察は35歳の男性を容疑者であるとみて緊急逮捕したことを伝えている。この男も軽い怪我を負っているもようだ。現場からは殺害に使用したとみられるクロスボウが押収されたほか、同日3時には各種娯楽施設が立ち並ぶトロント市中心部クィーンズ・キー・ウェストのあるビルから不審な小包が発見され、撤去の完了まで周辺の人々には避難命令が出されたとしている。

近隣に暮らすジェローム・クルスさんは同メディアの取材に対し、「私が庭にいると、若い男が怒鳴るような大きな叫び声をあげるのを耳にしました。すると、もうひとりの男が『落ち着いて』と諭す声が聞こえ、何事かと家から女性も出てきたようです。彼らは車庫で何か揉めているようでした。叫び声は5分ほど続きましたが、その後何事もなかったように静かになりました」と生々しい状況を語っている。

警察は現在、容疑者とその小包、また犠牲者それぞれとの関連や殺害動機について慎重な取り調べを進めているが、犠牲者3名の身元について詳しい発表をするには至っていないもようだ。オンタリオ州ではクロスボウの購入にライセンス取得や登録の必要はないという。

出典：https://www.thestar.com

（TechinsightJapan編集部　Joy横手）