昨年、ハリウッドの“大物プロデューサー”ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ・性的暴行被害を告発した女優ローズ・マッゴーワン。またアンジェリーナ・ジョリーやグウィネス・パルトロウら多くが被害を受けたほか、ミラ・ソルヴィノらはワインスタインを拒絶したせいで「雇わない方が身のため」「とんでもない女優」という悪質な嘘を流され、仕事が一時なくなるという悲惨な目にも遭ったという。そんな中、今年もゴールデングローブ賞授賞式が開催され、多くの人気女優達が登場した。しかし真っ黒の衣装で会場を埋め尽くし、そこに例年の華やかさは皆無で異様な雰囲気さえ漂っていた。
今年も開催されたゴールデングローブ賞授賞式に、多くのスター達が黒の衣装で登場。ジェニファー・ロペスは参加こそしなかったものの黒の服を着ている動画をインスタグラムにアップし、多くのセレブ達の動きに賛同している。
そして気になる黒ずくめの理由は、昨年大きく報じられ一気に明るみに出た映画業界の根深いセクハラ問題だ。この問題の解決に向け多くのセレブ達や映画関係者達が「私もセクハラ被害にあった」と声をあげて団結を誓い、12月にはすでに「悪しき風潮を変えようという意思表示をするのではないか」「授賞式に参加するセレブ達は黒の衣装を選ぶのでは?」という噂が立ち、まさにその通りの結果になったと言える。
しかし授賞式を前に、中でもハーヴェイ・ワインスタインに大きな恨みを抱いている女優ローズ・マッゴーワンは大物女優メリル・ストリープに絡め、SNSにこう綴っていた。
「メリルのような女優たちは、喜んであのブタ野郎と仕事をしたのに授賞式には黒の衣装で行くのよ。静かなる抗議の表明としてね。」
「でもあなた達の沈黙こそが問題なの。」
「フェイクな賞を息を弾ませながら手にし、変化には何の影響も及ぼさない。だから(そういう女優達が黒の服で授賞式に行くような)偽善は軽蔑するわ。マルケッサのドレスでも着るべきなのでは?」
ちなみにメリルは『8月の家族たち』や『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』といった映画でワインスタインと仕事をしているが、