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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】がん患者サポート団体で働く女 「私もがん患者」と偽り詐欺行為(豪)

また6月27日には、ノースショア・プライベート病院とロイヤル・ノースショア病院の外科医であるマーク・シワク医師を騙って「6月19日に受けた手術後、患者は仕事には適していない。容態の詳細に関してはGP(診療クリニック)の医師から連絡があるだろう」という手紙を送った。そして「RedKite」は同日、ケイトのGPだというダーリンハースト・メディカルセンターのジェロイド・オコナー医師から「容態が良くない。転んだ場合はすぐ救急車を呼んでほしい」などと書かれた手紙を、7月17日には「患者には向こう6か月、3週間に1度の免疫療法治療を行う予定」という内容の手紙を受け取ったが、当然これらもケイトにより偽造されたものであった。

書面の内容から不審を深めた「Redkite」側が警察へ通報したことにより逮捕・起訴となったが、ケイトはこれまでに年間73,000豪ドル(約647万円)もの給料を「RedKite」から騙し取っていたのだ。しかもその給料は、実際にがんで娘を亡くしたパースに住む遺族から出た寄付金であった。

自分の名をケイトに悪用された医師らも警察に通報しており「書面には一切見覚えがなくサインをした覚えもない」と話している。ケイトは8月に嘘のメールを送ったことを認め、10月9日にはシドニーにあるダウニング・センター地方裁判所で、財政的利益を得るため偽造書類を作成・使用した罪など計4件の罪状を認めた。

実はケイト、「Redkite」を解雇された後に求人会社を通して別の慈善団体の仕事を得ていた。学校の子供たちに健康と安全を提供する非営利団体「Life Education Australia」ではケイトの前科を知らずに採用し、プロフィールには「Redkiteを8月で退職」と記載されていたという。後に「Life Education Australia」は採用から3週間後の10月11日にケイトを解雇し、現在はプロフィールも削除されているようだ。

今回の事件は世間から「がん患者をサポートする団体で働きながら自らがんを偽るとはもってのほか」といった批判の声が多々あがっている。

画像は『news.com.au 2017年10月10日付「Ex-Hockeyroo Kate Hubble faked cancer letters to defraud charity claiming ‘my cancer is terminal’」(Source:News Limited)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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