一生の記念となる結婚式をどこで行うかはそのカップルにより異なり、教会で厳かに式を挙げる人もいれば「2人の思い出となる場所で」という人もいる。しかしこのほどオーストラリアの再婚同士となるカップルは、意外な場所で永遠の誓いを交わした。その風変わりな結婚式の様子を『nine.com.au』『Today』『Global News』など世界各地のメディアが伝えた。
9月23日、シドニー郊外カラマーに暮らすスー・バークレイさんとエリー・ボブさんは結婚式を挙げた。普段からよく訪れるというキャスラにある「COSTCO(コストコ)」を結婚式会場にするというアイデアをジョークで思いついたのは、スーさんだった。アメリカ生まれの会員制の大型倉庫店COSTCOは、店のサイズはもちろんのこと売られている商品もビッグで価格もホールセールと安く、スーさんとエリーさんはこのスーパーを何よりも愛しているという。互いに最初の結婚はフォーマルで盛大な挙式だったために、2回目となる今回はコストを抑えたものにしたかったようだ。
「私もエリーも身内が大勢いるんです。どうやって多くのゲストが呼べる会場を手配しようかと考えていました。それでCOSTCOを思いついたんです。エリーとはしょっちゅうここに買い物に来ているし、大好きな場所で大好きな人たちに囲まれて式をしたいからぴったりだわ、と。」
このアイデアをスーさんから聞いた息子のジョッシュさん(21歳)とアダムさん(24歳)は「それはちょっと変わってるね…でも、いいんじゃない」と賛成した。また、3か月前に挙式の相談を受けたストアマネージャーのリンダ・ハミルさんは「これまでCOSTCOで式を挙げたカップルなどオーストラリアでは聞いたこともないし見たこともなかったので驚きましたが、いい考えだと思いました」と快諾。ビッグイベントに向けて特別なCOSTCOサイズのケーキを焼き、スーさんの大好きな韓国BBQビーフが詰まった「ブルコギパイ」もたっぷり準備した。
挙式当日、式場と披露宴会場と化したCOSTCOのフードコートの一角は、この日のために格子型アーチは花で飾られ、バラの花びらが散りばめられた長く大きなテーブルにはCOSTCOならではのピザやホットドッグが並べられ、特大ウエディングケーキも振る舞われた。スーさんによると、総勢90人ほどの食事代は1人あたり10豪ドル(約880円)ほどで済んだようで、さすがCOSTCO価格といえよう。