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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】披露宴の2日前にホテルが閉鎖 解雇された従業員が無報酬で実現させる(英)

英ロンドンの西方にある工業都市スウィンドンから素敵な話題が飛び込んできた。あるホテルで1組のカップルが結婚披露宴を行ったが、そこには解雇されたはずの従業員らがズラリ。「お客様に最高のサービスを提供できるのは私たち」という自負心のもと、無報酬を覚悟で集まった人々であったという。

スウィンドンのサウスマーストンにある、「Nightingale Hotel/South Marston Hotel & Leisure Club」というホテル。ストラットン在住のアダム・サンダースさんとアマンダ・ムラージックさんのカップルがそこで結婚披露宴のパーティを予定していたにもかかわらず、そのたった2日前にいきなりホテルは閉鎖となり、45名の従業員が解雇となった。

2年前にホテルを予約し、ケリーさんというプランナーと共に披露宴の計画を立て、招待客は200名を予定していたアダムさんとアマンダさん。ホテルからの冷酷な宣告に「今から200人に連絡するのは無理。もうスーパーマーケットからカレーかなんかを買ってくるしかない」とまで思ったという。しかし彼らがすでに56万円ほどの代金をホテルに支払っていたと知り、経営者に代わり気の毒なカップルのために立ち上がったのは賃金未払いのまま解雇となっていた従業員たちの十数名であった。

彼らは、さすがその道のプロだけあってやることが手早い。カップルが「聖マーガレット教会」で永遠の愛を誓い合っている間に、会場ではアフタヌーンティーとビュッフェスタイルのディナーが見事に用意されたそうだ。雇い主もおらず無報酬を覚悟でパーティの世話にあたってくれた彼らに、アダムさんもアマンダさんも心から感謝しているもようだ。

同ホテルは併設のスポーツジムも繁盛していたが、今年2月に経営者が変わり、新たな経営者は5月になると「今年10月末の閉鎖を予定。建物を取り壊して72世帯分の住宅を建てる」と発表。その計画が前倒しとなった次第だ。「金儲け主義の大富豪が不動産を転がし、最低賃金で頑張って働いてきた人たちが置いてきぼりをくう。恥を知れと言ってやりたい」とジムのメンバー。町長も「スタッフ、顧客とのコミュニケーションをおろそかにするホテルの姿勢には激しい怒りを覚える。行政として詳しい調査が必要だ」と語気を荒らげている。

出典:http://www.swindonadvertiser.co.uk
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)