ボクシング・スーパーウエルター級12回戦で、フロイド・メイウェザーがコナー・マクレガーに10ラウンドでTKO勝ちした数日後、南アフリカでも野生のキリンによる激しい闘いが繰り広げられていた。今月5日、クルーガー国立公園でオスのキリン2頭が静かに、しかし命懸けの喧嘩をしている様子が捉えられた。
動画を撮影したのはウォルター・ベッカーさん(48)。『Latest Sightings』にその日のことを次のように語っている。
「クルーガー国立公園をドライブしていたその日、風が強くて曇り空でなかなか動物を見つけることができませんでした。水飲み場なら動物がいるかも…と思って両親と一緒にMlondozi damへ車を走らせていると、2頭のキリンが道沿いで草を食べている姿が飛び込んできました。」
「やっとアフリカらしい風景に出会えた」とベッカーさんが2頭の様子を写真に収めていると、そこにキリンがもう1頭やってきたという。
ここは“俺の縄張りだ”とでも言いたげなそのオスは、もう1頭のオスに近づくと突如、2頭は首を大きく振ってお互いを激しく攻撃し始めた。
『Latest Sightings』によるとオス同士で優劣をつけたり、メスの奪い合いの喧嘩をするには、長い首が最大の武器になるという。相手に勝つことが目的なだけにその闘いは非常に激しく、時にオスは頭をぶつけ合い、オシコーンと呼ばれる頭部の角を使って急所を攻めていく。蹄を使って相手をキックすることさえあるというのだ。