日本からみると香港のほんの少し先に位置する中国のマカオ特別行政区。そのマカオの南に位置するコロアン島の「石排湾郊野公園内/マカオ・ジャイアントパンダ・パビリオン」で双子のパンダが誕生してから早くも1年が経過した。今月26日に1歳の誕生日を迎えた2頭に、竹でこしらえたバンブー・ケーキが贈られたことを『ENGLISH.GOV.CN』などが伝え人々を笑顔にさせている。
昨年6月26日、オスのカイカイ(Kai Kai/開開)、メスのシンシン(Xin Xin/心心)の間に誕生した双子のパンダは2頭ともオス。兄が「ジャンジャン(Jianjian/健健)」で現在の体重は約23kg。弟の「カンカン(Kangkang/康康)」は生まれた時に53gしかなかった体重が約22kgにも増えたそうだ。2頭ともまだ乳児で栄養は母乳と粉ミルクから摂取しているが、母親の行動をじっと観察しながら竹や笹への興味を示し始めているという。
パンダの妊娠・出産は、ご存じのとおり大変デリケートなものである。2時間に1度の授乳が必要ということもあり、産後のシンシンの一般公開についてパビリオンを管轄するマカオ政府民政総署(IACM)からGoサインが出たのは、出産から4か月半が経過した昨年10月のこと。誕生した双子パンダの公開も、生後7か月となる今年の1月下旬に始まった。また母親のシンシンと子供たちが見学者の前に一緒に現れるのは、この1歳の誕生日が初めてであったという。