エンタがビタミン

writer : naomaru

【エンタがビタミン♪】「胎児の状態で外界へ」。赤ちゃんパンダの悲報。パンダマニア安住アナも危惧していた。

11日、上野動物園のジャイアントパンダの赤ちゃんが肺炎で死んだ。5日に生まれてすぐの悲報となった。パンダマニアで有名なTBSの安住アナも、パンダの新生児がもつリスクについて示唆する発言をしていた。

今回のシンシンの妊娠・出産は、突然の出来事だった。パンダマニアとして有名なTBSアナウンサー安住紳一郎にとっても、これは突然のニュースだったと8日『安住紳一郎の日曜天国』(TBSラジオ)で語っていた。“パンダ出産”のニュースを受け、各報道番組から、名前の予想を教えて欲しいと連絡があった際にも、まだ名前の予想も立てていなかったという。

予想を立てていなかった理由に、「突然の出産」という以外に安住アナはパンダの新生児死亡率の高さを挙げた。パンダの赤ちゃんは、いうなれば胎児のまま外界にさらされているような状況で生まれてくるのだという。パンダの赤ちゃんがそのまま外界で育つのは、非常に難しいそうだ。

そもそも、東日本大震災の起きた約1か月後のこと。赤ちゃんパンダの両親であるリーリー・シンシンが来日後、上野動物園で初公開となった。未曾有の震災に直面していた当時の日本にとって数少ない明るいニュースだった。その後、シンシンが妊娠。まだまだ復興の糸口が見えない日本にとって、赤ちゃんパンダの誕生は、またもや人々を勇気づけ話題となった。パンダの新生児の危うさを知っていた安住アナも、赤ちゃんパンダの出産を知り「パンダマニアは、この時点ではまだ喜べない」と語りつつも、「近年では、無事に育つ割合も増加している」と考え直していた。さらに飼育している人に変なプレッシャーを掛けたくないことと、この明るい話題に水を差すことはしたくないと、世間の流れに任せるかたちで急遽名前の予想を立てた。

今回は悲しい結果になってしまったが、妊娠、出産、育児と親子パンダを世話した飼育員の努力をねぎらうとともに、一瞬でも人々に明るい話題を与えてくれたパンダの赤ちゃんの冥福を祈らずにはいられない。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)