writer : sekihara

【ファッションを味方につける】ジョルジオ・アルマーニ氏から学んだこと パーソナルスタイリスト・樋口玲子さん

―なるほど。では、実際に樋口さんがお持ちのプチプラアイテムで、コーディネートをしていただけますか?
樋口さん:はい。では、定番の白いシャツを軸にコーディネートしてみます。白いシャツはユニクロのリネンのシャツです。

■コーディネート例1
「白シャツ×デニムで大人カジュアル定番コーディネート」
コーディネート例1

■コーディネート例2
「テラコッタのスカンツでエレガントな大人モード」
コーディネート例2

―わ! 同じ白いシャツでもずいぶんイメージが変わりますね!
樋口さん:ありがとうございます。どちらも小物使いで印象を決めています。

■情報過多のなかで“ファッション迷子”になっていないか。
―樋口さんはこれからテックインサイトで、ファッションコラムをスタートします。ズバリどのような内容になりますか。
樋口さん:旬の着こなしポイントなどはもちろんですが、ファッション業界の裏側、ファッションに関するあらゆる情報を私の知りうる限り、余すところなくお伝えしたいと考えています。ずっとラグジュアリーな高い服を一部の富裕層に向けて売るというビジネススタイルの中にいましたが、一方で先ほどもお話しした通り、ファストファッションが台頭してきて安くてもお洒落ができるという価値観が出来上がってきています。実際にファッション業界は現在過渡期にあり、国産ブランドが売れなくなってきています。服も情報も飽和状態なんですね。店頭でもネットでも情報を得ることができる今、一体何が流行っていて、何を着ていいか分からないという“ファッション迷子”の人がすごく多いのです。そうならないためにはどうすればいいのか? これは王道とも言えますが、やはり自らの価値観で物を選んで、流行に流されすぎない自分のスタイルを確立するのが一番賢いのではないでしょうか。一方で、ファストファッションは企業努力も素晴らしく否定するつもりはないのですが、大量生産・大量消費という世の中の流れには違和感を感じます。適正な物の価値、価格というものが必ずあるはずです。これから始めるコラムにもそういうファッション業界の裏側というエッセンスを加えつつ、発信したいと考えています。

■樋口玲子(ひぐちれいこ)プロフィール
1973年 東京生まれ
R.H.mirror 代表
『樋口玲子のファッションを味方につける!』
https://ameblo.jp/rhmirror/

婦人服メーカー、フランスのインポートブランドを経て、1999年にジョルジオアルマーニジャパン株式会社入社。退職までの12年間で販売からPR、VMD、レディースの買付業務、店舗マネージャーを務める。退職後、男児を出産。
2015年トラストコーチングスクール認定講師の資格取得。2016年にこれまでの経験を活かしてパーソナルスタイリストとしてR.H.mirrorを立ち上げる。『ファッションを味方につける!』をモットーに、なりたい自分になるためのファッション講座、ファッションクルーズのサービスを提供中。それぞれのライフスタイルに合わせて上質なものとプチプラを賢く取り入れながら、個々の魅力を引き出すスタイリングを提案する。

(TechinsightJapan編集部 関原りあん)

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