エンタがビタミン

writer : sekihara

【エンタがビタミン♪】<速水もこみちインタビュー>『料理の鉄人』に憧れた少年時代 最後の晩餐は「フルコース」

速水もこみちがアボカド料理の実演中

―あの後、撮影用にもうひとつ作られたのですか?
速水もこみち(以下、速水):そうそう、作りました。どうしても(お皿を)傾けちゃうと、こぼれちゃうからね。

速水もこみちが作ったアボカドの一品

■食べた人がどう感じるかまで考えて料理します
―速水さんが、お料理で一番こだわるところはどこですか?
速水:僕は基本的には食材から始まって、そこから物語を作り、最終的には食べていただいた後に皆さんがどう感じてくれるか。そこまで考えて料理をしています。食材では、組み合わせや色味も考えますね。シンプルな食材に色味を足すことによって、見た目でも喜んでもらいたいので。

―ご自分で食材を買いにスーパーに行くこともあるのですか。
速水:行きますね。仕事の帰りにふらっと寄って買ったり…。

ドラマ『東京タラレバ娘』(日本テレビ・2017年1-3月期)でも速水さんが演じた奥田さんと倫子さん(演:吉高由里子)の出会いもスーパーでしたね。スーパーで速水さんに出会えるチャンスもありそうですね
速水:そうですね! そうでしたね。(スーパーで出会えるチャンスは)確率的には多いのかな(笑)。

■ドラマでも「わぁ、MOCO’Sキッチンだ!」
―その役(バーテンダー・奥田優一)もお料理が上手でしたね。
速水:“タラレバ”では(料理を盛りつけた)皿一枚出しただけで拍手でした。僕自身では役どころになりきって演じているつもりなのですが、「わぁ、MOCO’Sキッチンだ!」みたいになって。芝居とは関係ないところで拍手が起こる(笑)。

―演じた奥田さんのお料理はいかがでしたか。
速水:彼は映画好きというところがあって、映画で作られた料理を自分で再現している。(自分のように)自分で考えて発信していくか、(奥田のように)作られているものを再現するかという違いはありますね。

アボカドを手にした速水もこみち

■お店を持つとしたら創作料理かな
―もし、ご自分でお店を持つとしたら、どんなお店になりそうですか。
速水:どんなお店がいいんだろうな。小さい時もよく料理を作っていたから、レストランの厨房で働けたらいいなという憧れはありました。僕みたいなタイプはきっと創作(料理)になっちゃうんでしょうね。

■『料理の鉄人』が楽しみだった少年時代
―小さい頃からお料理がお好きだったんですか。
速水:そうですね。やはり夢中になっていましたね。(テレビ番組の)『料理の鉄人』をいつも楽しみに観ていました。まあ、あのような料理は作れなかったですけど、かっこいいなあと思って、見よう見まねでコンロの前に立って。

―そのあたりに速水さんのお料理好きのルーツがありそうですね。
速水:家では余った食材から見よう見まねで作っていって、自分の味を確かめていったという感じですかね。今みたいにスマートフォン(のレシピサイト)もなかったですし、料理本にも目を通したことがなかったので。もう想像で作っていましたね。

■失敗の連続だったカルボナーラ
―失敗したこともありますか。
速水:もちろんです。最初は失敗の連続でしたね。カルボナーラを作るにも全然レシピが分からないから、最初にパスタをゆでれば入れればいいのに、ゆでるのが遅かったり。でもやっていくうちにどんどんコツが掴めてきて、そのうちに料理しながら片付けもできるようになりましたよ。たぶんその瞬間にどっぷり(料理に)ハマっていったんではないかと思うんですよね。

出来上がった一品を披露した速水もこみち

■料理が苦手な女の子もいいんじゃないかな
―料理がうまくなりたいけど苦手という女性にアドバイスいただけますか。
速水:そうですね。きっとみんな食べることが好きだと思うので、やはり興味を持つこととチャレンジすることとではないですかね。僕も大きなことは言えないんですが、自分も失敗を繰り返して、そこから好きになっていったので、まずは興味を持って作って行く中で自分なりの味を確かめていくことかなと思います。

―速水さんとしては料理な苦手な女の子もOKですか?
速水:いいんじゃないですかね。大丈夫だと思いますよ。

―一緒に作ってあげたりしますか。
速水:一緒に作ってあげたいですね。全然ありだと思います。

■最後の晩餐はお酒を飲みながらフルコースで!
―話は変わりますが、いわゆる「最後の晩餐」には何を召し上がりたいですか。
速水:えー、仲間うちでそういう話になったときによく言うのは「フルコース」(笑)。自分の好きなものをかき集めて、梅酒、ワイン、シャンパン、日本酒などお酒も好きなので、お酒を楽しみながら消えていく…(笑)。

「おふくろの味」については「肉じゃがやブリ大根などシンプルな家庭料理」だと教えてくれた速水もこみち。母の味をルーツに『料理の鉄人』で料理人に憧れた速水少年は、試行錯誤しながら自分の味を見つけていく。2013年には、レシピ本『MOCO’Sキッチン』が世界の料理本やワイン本の中から選ばれるグルマン世界料理本大賞「Best Japanese Cuisine Bookグランプリ」を受賞するほど料理人としての評価も高い。「男の人は、これ足してみようとか、濃くしてみようとか、こんなのを使ったら面白いんじゃないかとか、研究心があるのでは?」と言う速水、これからもさまざまなアイデアを駆使して斬新な料理を披露してくれそうだ。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)

「APEAM メキシコ産アボカド新CM発表会」でトークする速水もこみち

アボカド料理を実演した速水もこみち

「APEAM メキシコ産アボカド新CM発表会」より

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