どんなに経験を積んだ狩猟のプロでも、やはり巨大なナイルワニには敵わなかったようだ。4月14日から狩猟に出たまま行方不明となっていた南アフリカ人ハンターが、ナイルワニ2匹の餌食になった可能性があることを英『The Telegraph』など複数メディアが伝えられている。
ジンバブエにて外国人客のためのハンティング会社「SS Pro Safaris」を経営していたスコット・ヴァン=ザイルさん(44歳)は、4月14日に突然姿を消した。
この日、スコットさんはサファリへ猟犬数頭とトラッカー(獲物追跡人)を連れてハンティングに出かけた。スコットさんとトラッカーは、トラックを降りてそれぞれ異なった方向から草むらの中に入り込んだ。
その後、スコットさんと行動をともにした犬だけがキャンプへと戻ってきた。トラックにはスコットさんのライフル銃や所有物がそのまま残されていたという。救助隊やダイバーらはトラッカーと共に、スコットさんの似顔絵が描かれたチラシを村人や川の土手で釣りをしている人たちに配り、ヘリコプターを使ってスコットさんが姿を消した近辺を捜索した。
そして救助隊はリンポポ川の土手でスコットさんの足跡を発見し、その近くにスコットさんのバックパックを見つけた。捜索に加わったサッキー・ローレンスさんによると、警察と自然保護サービスのスタッフらがリンポポ川エリアにいる2匹のナイルワニを射殺してみると、その体内から人間を食べたと思われる痕跡が見つかったという。