体重が1トン近い大変巨大なナイルワニ。獰猛なそのワニに、なんと妊娠8か月の女性が食い殺されてしまった。そのワニは、過去にも10名を超す人々を襲って来た可能性があるという。
アフリカの広範囲において、河川や湖などに生息しているナイルワニ。体長が6~7mを超えると体重も1,000kgともいわれ、さらに気性が荒いことから人を襲うことも多く、これまでにも大変な数の犠牲者が出ている。このほどウガンダのメディア『New Vision』が、キオガ湖のほとりでそのナイルワニが身重の女性を食い殺すという痛ましい事件が起きたことを伝えた。
犠牲となったのは、妊娠8か月であったDemeteriya Nabwireさん。薪となるような枝を拾い集めていたNabiwireさんをワニは突然襲い、瞬く間にその体に牙を立てた。夫のMubalak Batambuzeさん(56)がワニを追いかけ、槍で攻撃してやっとのことで捕獲した。UWA(ウガンダ野生動物保護局)の報告によれば、ワニの胃袋からは人間の骨と衣類が出て来た上に現場からはNabiwireさんのつま先や指、そして携帯電話などが発見されたという。
村の人々はワニの体の特徴をもとに、これまでに女性や子供を含む6名を食い殺し、5名以上に深い傷を負わせた獰猛な個体である可能性が極めて高いと話しているもようだ。またUWAは、「ウガンダでは毎年平均約30名がワニに命を奪われているが、その原因は人間による魚の乱獲です。ワニは当然ながら他の生き物を求め、人間を狙ってしまうのです」と説明。これ以上ワニのエサを奪わないことが肝心であると人々に警告した。
※ 画像はtelegraph.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)