南アフリカの有名な国立公園で、ゴルファーが他人の“池ポチャ”ボールをすくいとろうとしてワニに襲われる事件が3日に発生。ダム湖、池、川などにワニが潜んでいることへの警戒が強く呼びかけられている。
アフリカ有数の鳥獣保護区で南北360km、東西65kmとあくまでも広大な面積を誇る南アフリカの「クルーガー国立公園」。その事務局と警察当局はこのほど、3日にゴルファーを襲ったワニの捕獲および殺処分に成功したことを発表した。先日はウガンダで妊娠2か月の女性が巨大ワニに食べられた事件をお伝えしていたが、食糧となる魚が減少したことからアフリカでは人間がワニに襲われる被害が増加している。
ワニに襲われたゴルファーはJacques van der Sandtさん(29)。そのコースは同公園の職員向け宿舎のすぐ近くにある“Lake Panic”というダム湖に面しており、Sandtさんはウエストの高さまで入水してゴルフボールを探す中、ワニに噛みつかれた。一緒にプレイしていた仲間がSandtさんに「ここにはたくさんのボールが入り込んでいる。どっちがたくさん拾うことができるか競争しよう」などと持ち掛けた可能性があるという。
Sandtさんは治療を終えて退院しており、その背中には大きな歯型がくっきりと残っている。だが手足を食いちぎられることがなかっただけでも幸運であった。ワニはSandtさんを襲うとすぐに湖に消えたため、レンジャーが後を追い鳥獣保護区の理念に反する捕獲・殺処分となった次第である。警察当局は「両親がそこの職員でSandtさんは公園育ちです。ワニの存在を知らなかったはずはなく、ただ危機感が薄く認識が甘かったのでしょう」などと話している。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)