かなりの巨体でありながら草食で、優しいハートを持った動物として愛されている象。しかしその象が怒ると大変なことになるようだ。このほど南アフリカの国立公園にやってきたカップルの車が…!?
先月30日のこと、南アフリカのリンポポとムプマランガの両州にまたがった、有数の鳥獣保護区として知られる「クルーガー国立公園」にて、雄の象が自動車に激しく体当りして横転させるショッキングな事件が発生。乗っていたカップルのうち女性が重傷を負い、公園関係者らを慌てさせている。
自動車の通行のために作られている道をゆうゆうと歩いている一頭の象。それを決して脅かすことなく、静かに進んだ1台の乗用車。しかし象はどうやら虫の居所が悪かったもよう。その車が停止するも執拗に絡みつき、車は後退の気配をみせるが象は体当たりを止めない。ついに車は砂埃をあげて2度3度と横転してしまった。上の画像は今月14日、『eNCAnews』が“Footage of elephant rolling car in Kruger Park”というタイトルのもと、YouTubeで紹介したそのショッキングな動画のスクリーンショットである。
車は青のフォルクスワーゲン。乗っていたのはイギリスで教師をしているサラ・ブルックスさんとジャン・デ・クラークさんで、2人は婚約したばかりであった。車が横転する中、サラさんは太ももの後ろ側に象の牙が突き刺さる大怪我を負い、ヘリコプターで大きな病院に搬送されたがジャンさんは軽傷で済んでいる。この様子を撮影した後続車に乗る人々は、おとなしい象が車を威嚇し、体当りして転がした車を踏みつける様子に大変驚いたとしている。また関係者らは、大きな音は動物に強い刺激を与えて要らない興奮を呼び起こすことになるため、公園を訪れる観光客にクラクションの使用を最低限にするよう改めて呼びかけたいとしている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)