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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】「万里の長城」に中国新幹線が! 八達嶺長城の102メートル直下に地下駅

北京北駅からのS2線はのどかなローカル線のごとく速度も遅く、車窓からの眺めを楽しみながら1時間10分ほどで八達嶺駅へ。さらにケーブルカー登り口行きのバスあるいは徒歩約10分で八達嶺長城の入り口に到着する。そんななか「中国中鉄五局集団有限公司(China Railway No 5 Engineering Group)」は今月28日、同長城へ向かう中国新幹線(高速鉄道)が停車する城壁の真下に設ける新たな地下駅の計画を明らかにした。『中国日報(China Daily)』などが伝えている。

建設のスローガンは“世界最深かつ最大時速350km/hの世界最高速新幹線”とのこと。計画通りに進めば2019年末までに線路と10の駅が完成するといい、八達嶺長城区間を担当するチーフエンジニアは「城壁の直下となる地下102メートルに駅が建設され、総面積はサッカー場5面に相当する36,000平方メートル。駅舎は地下3階の構造で空港のように出発と到着で利用者を完全に分離させる。利用者が地上と行き来する際は高さ62メートル分を昇る非常に長いエスカレーターを2本利用することになる」などと発表した。

北京から万里の長城を目指す人々に自動車道の慢性的な渋滞が嫌われる中でS2線が活躍していたが、そこに新幹線が開通すればさらに時間の短縮になる。しかし計画されている10の駅のうち八達嶺駅界隈は山岳地帯ゆえ最も長い工期を要する最難関であるとのこと。「万里の長城に影響を与えることのない世界最先端を行く画期的な発破技術を採用する」とプロジェクトチームは強気だが、地上では陥没事故が多発するなど中国の地下鉄工事は何かとずさんと言われてきただけに、城壁が崩れ落ちることはないかと心配する声もあるようだ。

この路線および支線2本の建設プロジェクトがスタートしたのは2014年。北京から河北省張家口市までの約174キロメートルを結ぶ高速鉄道として、2022年に冬季オリンピックを開催する北京市にとっては重要なインフラ整備のひとつとなる。五輪スキーの会場となる張家口市の崇礼区(Chongli)はその支線で向かうが、現在北京から3時間以上を要していたところ50分にまで短縮されるといい、3つの会場を効率よく結ぶ計画が五輪招致を成功させていた。ターミナル駅となる張家口市はその後の経済的成長もおおいに期待しているという。

出典:http://shanghaiist.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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