海外発!Breaking News

writer : flynn

【海外発!Breaking News】ビル・ゲイツ、南ア・マンデラ記念講演で「未来のために」若者へメッセージ

7月17日、マイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏が南アフリカ・プレトリア大学で記念講演を行った。この「ネルソン・マンデラ記念講演」は南アフリカで毎年、7月18日の「ネルソン・マンデラ国際デー」前日に著名人がアフリカに関することをスピーチする。第14回はビル・ゲイツ氏が教壇に立った。

今年の「ネルソン・マンデラ記念講演」は“共存”をテーマに新しい社会に向けた合意の必要性として、世界中の長引く紛争を終わらせ苦難を乗り越えていくこと、健康および教育を発展させること、貧困や不平等を減らすことなどを掲げている。

ゲイツ氏の講演は主に若者への未来に向けたメッセージであり、健康や教育などに重点が置かれた。まず、1990年以降増加の一途をたどる若者のHIV感染について言及。世界でHIV治療や予防になお注力すべきであり、過去15年にわたってサブサハラアフリカで行われたHIV撲滅の苦労がすべて水の泡になるとし、このままでは2050年にはアフリカ大陸の子供の数は現在と比較して40%のみになってしまうと警告した。

また、アフリカの教育も大事であると指摘。健康な体と頭脳を持つ子供が世界を変えていく、アフリカの若者が良い教育を受けることで経済的な成長も見込まれると発言した。さらにアフリカでは関係のない場所で起こっていることが、アフリカの気候変動を大きく変えていることに憤りを見せ、声を荒らげる場面もあった。

ビル・ゲイツ氏はメリンダ夫人とともに「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」を設立し、主に世界中の病気や貧困撲滅を目指している。この活動でこれまでアフリカに90億ドル(9500億円超)を寄付してきたが、今回の講演の中で彼は今後5年にわたって50億ドル(約5200億円超)の寄付をアフリカに対して行うとも述べた。

出典:http://www.iol.co.za
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)