細田守監督による映画『バケモノの子』が地上波で初放送された金曜日の夜、折しもスマホゲーム『ポケモンGO』が日本で配信されたばかりとあってツイッターのタイムライン(TL)が両者に関するつぶやきで溢れる状況となった。さらに土曜日もその余波が続き“バケモノ”と“ポケモン”に忙しい週末であった。
世界中で旋風を巻き起こす『ポケモンGO』が7月22日に日本でもサービス開始となり、ネットばかりかテレビニュースもその話題で持ちきりだ。そんななか昨年夏に公開された映画『バケモノの子』が夜9時から『金曜ロードSHOW!』(日本テレビ系)にて放送された。ツイッターのトレンドワードにその2つが上がり「トレンドのバケモノの子とポケモンGOがまざってポケモンの子に空目した」「タイムラインがバケモノの子とポケモンしかない…」という盛り上がりを見せた。
ただ「ポケモンGOの話が多すぎてバケモノの子の話題がない」と感じた人もおり、金曜日の夜は『ポケモンGO』をやって『バケモノの子』は録画したものを後で見るケースが多いようだ。放送翌日の土曜日に「ポケモンGOしててバケモノの子見れなかったから録画見てるけどやっぱりバケモノの子は面白いですねw」「バイトまで1時間あるからポケモン探しに行こうかと思ったけどバケモノの子見ることにした」など同じような話題が続いている。
2009年公開の映画『サマーウォーズ』で細田守監督はバーチャルなゲームの世界が力を持ちリアルな社会を脅かす物語を描いたが、『バケモノの子』は孤独な子どもが親代わりとなる“バケモノ”と修行や生活を通して成長する様をアナログなイメージを出しつつ表現した。その作品がテレビ初登場するタイミングで、バーチャルとリアルを同時に楽しむ『ポケモンGO』に世間が夢中になっているとは細田監督も想像しなかっただろう。
出典:https://www.instagram.com/bakemono_movie
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)