エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】ゲス乙女・川谷『未確認フェス』の勢いに「俺らもやんなきゃと思った」

10代アマチュア・アーティストがしのぎを削る“音楽の甲子園”、『未確認フェスティバル』が開催され「Shout it Out」がグランプリに輝いた。ほかの参加バンドも熱いパフォーマンスを繰り広げ、特別審査員は「今年行った夏フェスで一番心を動かされた」と評価している。その勢いにはライブを披露した人気バンド・グッドモーニングアメリカやゲスの極み乙女。も刺激を受けたようだ。

8月30日、ラジオ番組『SCHOOL OF LOCK!』(TOKYO FM)による10代アーティスト限定の音楽フェス『未確認フェスティバル 2015』が新木場STUDIO COASTで開催され、4200人が来場する賑わいを見せた。3000組を超えるアマチュア・アーティストから勝ち上がった8組が、この日のファイナルステージに立った。

まずオープニングアクトにグッドモーニングアメリカが登場すると、ライブ中のMCで金廣真悟が「自分の目の前にあること、好きなことだったらいいんだけど、ひとつひとつ越えていくことが大事。俺らもまだ途中です。皆が仲間でライバルです。一緒に戦っていきましょう」と呼びかける。ライブ演奏を終えて、金廣が「あっという間でした。正直、優勝する気でやりました」と叫べば、「こんな熱い会場なかなかないです!」とたなしん。渡邊幸一も「トップバッターのバンドも、すごい熱い思いでスタンバイしてました」と本戦に期待を込めていた。

オープニングアクトに登場したグッドモーニングアメリカ

ファイナリスト8組による熱気溢れるパフォーマンスが終わると、ゲスの極み乙女。がゲストライブを行った。演奏後に川谷絵音は「凄かったですよ、勢いが。俺らもやんなきゃなって思いました。凄く楽しかったです」と大会の熱気に感動していたが、会場から「ハイセンス太郎!」と声がかかると「めっちゃ恥ずかしいけど、嬉しい限りです」と照れてしまう。彼はもともと『SCHOOL OF LOCK!』のリスナーでラジオネームを“ハイセンス太郎”としていたのだ。「FLOW先生が生放送教室にゲストに来た時に逆電もあったんですよね。電話越しの自分の鼻息がすごかった記憶があります」と当時の貴重なエピソードも披露している。

ゲスの極み乙女。も熱いライブを披露

そのゲスの極み乙女。が10月から『SCHOOL OF LOCK!』のレギュラー講師となることが発表され、リスナーだった川谷絵音(ハイセンス太郎)が今度は講師を務めることとなった。彼は「引き続きハイセンス太郎として番組掲示板にも書き込んでいきます!」とリスナー目線も忘れないことを誓った。

全てのライブが終わるといよいよ授賞式にて優勝バンドを発表。参加した3,254組の頂点に立ったのは「Shout it Out」。彼らは昨年まで行われていた、閃光ライオット時代から挑戦しており、今回3度目で念願のグランプリを手にした。

優勝した「Shout it Out」は、観客にむけて「本当に今日までバンドを続けてきてよかったです、未確認フェスを背負っていけるバンドになりたいです。これからもよろしくお願いします」と挨拶。その後、取材を受けると「今日ライブをしていたゲスの極み乙女。さんや、グッドモーニングアメリカさんに肩を並べられるような存在になりたい…他の10代と肩を並べているようではダメ。圧倒的なバンドになっていたい。大きなものを背負ってしまったが、それをバネにもっともっと成長したい」とこれからの意気込みを聞かせてくれた。

また、「バンドで大事にしていること」の問いに「抗う力」だと答えた。「10代はいろんなものにおしつぶされそうになるけど、そんなものに抗う存在でありたい。17歳は葛藤。閃光ライオットでそんなときに負けて、その後17歳、自分で作った歌に救われた気がした。昨年閃光ライオットを見に来て、下からステージを見て、死ぬ気で頑張ろうと決意した。逆境がバネになった」という。

特別審査員を務めたギタリストや作詞家、音楽プロデューサーとして活躍するいしわたり淳治は「5年ぐらい審査員やらせてもらっているが、今までで一番言葉の力を感じる回でした…バンドマンはここで何を叫ぶかが重要。歌詞であったりMCであったり、そういう言葉がすごく伝わった。グランプリのShout it OutはMCと歌詞の力がすごかった。すごくいいものを見せてもらいました」と評価している。同じく特別審査員のモデル・菅野結以は「この夏いろんなフェスにいったけど、未確認フェス一番心動かされました。みんな絶対に音楽は辞めないで欲しい」と熱望していた。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)