俳優の高倉健さんが訃報が飛び込んできた。彼が1988年に出演した『徹子の部屋』で“追悼 高倉健さん”を放送することが告知された。25年以上前に、同番組に出演した際、健さんはパリ・ダカールラリーでの過酷な撮影や「温泉街でキレイな女優さんたちと共演する映画に出てみたい」と夢を語っていた。
高倉健さんが11月10日の午前3時49分に亡くなったことが18日に分かった。所属する高倉プロモーションからFAXで伝えられたところでは、体調不良により入院、治療を続けていた都内の病院で悪性リンパ腫のため亡くなったとのこと。83歳だった。
18日に歌手の中島美嘉がゲスト出演した『徹子の部屋』(テレビ朝日系)の最後に“次回は追悼 高倉健さん”の告知が映った。本来は相葉雅紀がゲストの予定だが、追悼番組となりそうだ。
また、その後に『ワイド!スクランブル』の中で高倉健さんを偲んだ。1988年に健さんが出演した『徹子の部屋』の一場面が流れると、彼はパリ・ダカールラリーに出て撮影した時に「毎日、サソリが7~9匹も出て、凄まじいところに来ていると実感した」とエピソードを語っていた。
黒柳徹子が、砂漠や南極などで撮る作品が多く“極地俳優”と呼ばれていることに触れると、健さんは「本当は全然好きではない」と意外な本音を明かした。さらに、いつか実現したい夢は「温泉街でキレイな女優さんたちと撮って、2か月くらいで終わる映画。毎日、お風呂に入っているだけの映画」だと微笑んだ。
さらに、『ワイド!スクランブル』から石原慎太郎氏へのインタビューが放送され、石原氏は健さんの訃報に「最後のビッグスターだった」と悲しみを表すと、弟の石原裕次郎さんなど人気者は短命が多い中で「健さんだけはビッグスターの償いを背負わずに健全に長生きした稀有な人だった」と語った。
俳優として最後まで手を抜かずに全身全霊をかけた高倉健さん。FAXには「往く道は精進にして、忍びて終わり悔いなし」との句があった。ご冥福を祈る。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)