2月27日から1か月にわたり「軽度の脳梗塞」で入院していた、日本維新の会・石原慎太郎共同代表(80)。石原代表の次男であるタレントの石原良純(51)は、自身がレギュラーを務める朝の情報番組で父親の病状や家族としての胸のうちを語った。
4月1日放送の『情報満載ライブショー モーニングバード!』(テレビ朝日系)に出演した石原良純によると、石原代表から“どうも体がおかしい”と連絡が入ったとき、家族はあまり心配していなかったという。当時は石原代表の妻が体調を崩して入院したこともあり、息子らは母親の方が心配だったのだろうか。喋り方も普段と変わらない父親を、風邪でもひいたんだろう―ぐらいにしか、息子たちは思っていなかったそうだ。
良純曰く、石原代表は病院に行くことが好きだそうで、今度はかかりつけの医師に自ら体の異変を電話して訴えたらしい。するとすぐに病院へ来るように言われた。検査の結果は「軽度の脳梗塞」で即入院となった。石原代表はこの時、「お前らは親身になってくれない!」と息子らに大層腹を立てていたという。“どうせ風邪だろう”“母さんがいないから、ゴロゴロして”などと、相手にされなかったからである。
石原代表の入院が長引いたのは、奥様の体調が悪く、自宅に帰っても面倒をみてもらうことができなかったからであった。その結果、病院のベッドで長く過ごしたことで筋力が落ちてしまい、今もまだ歩き方がおぼつかないそうだ。
ただ石原代表も80歳、身内としては年齢のことを考えると複雑な心境だという。石原代表は病院に行くことは好きなものの、医師の指示には従わないらしい。今回の脳梗塞の発症で、医師からは塩分の摂取量制限やアルコールの禁止など細々とした生活習慣の改善が指示された。だが良純によると、それを素直に聞き入れようとはしないという。息子としては医師の指示に従って欲しいと願いつつ、一方では高齢の父親には好きにさせてあげたいといった思いもあるようだ。
テレビに映る石原代表を、いつもハラハラしながら見ているという良純。それは彼の過激な発言を心配しているのではない。激務である政治家という職業を今も続ける高齢の父親の身を、ひとりの息子として案じているのだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)