離婚する夫婦の中には、相手の生活習慣や染み込んでいるちょっとした癖にどうしても我慢できないから、と語る者も多い。実は中東のクウェートにもそんな理由で夫と別れることを決意した妻がいた。イスラム圏の女性にそのような意思決定権があるとは意外だとして、海外でちょっとした話題になっている。
クウェートの『Al-Qabas』紙が伝えているところによれば、このほどクウェートのある女性が結婚してまだ1週間という夫の食事の仕方について、「見ているとムカムカしてくる」と言って離婚を突きつけたという。夫が妻を驚かせた理由は、皿に乗った豆料理をフォークではなくパンですくったこと。また妻は歯磨きのチューブの尻から絞ることにしていたが、ある日夫がチューブの中心を握りしめている様子を目にし、耐え難い不快感を覚えたというのだ。
「私が何度“こうした方がいいわよ”と提案しても夫は自分のやり方を貫いたわ。私の言うことなど頭から受け入れる気のない頑固な人よ」と語る妻。こうして2人の結婚生活はいがみ合いの修羅場と化し、どうせ別れるなら早めの方がいいと彼女の側から離婚を申請したそうだ。
口を開けてクチャクチャと音を立てながら食べる癖や、激しいズルズル音で麺類を吸い上げる音は一般的に嫌われる。だがそれで離婚を決めるとなるといささか了見が狭く、男性優位の中東においてかなり気の強い妻だと驚いてしまう。今回分かったのは、クウェート人はイスラム圏には珍しく「女尊男卑」の結婚観に支配されている国だということ。結婚披露宴はほとんどが男子禁制で、女性たちが華やかなドレス姿で歌って踊っておおいに盛り上がり、男性は会場の外で待つのみ。新郎以外ご馳走にあやかることすらできないそうだ。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)