エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】矢部浩之、恐れたのは「たけし軍団」。いまだ突っ込めないのは「明石家さんま」。

来年の3月にパパとなる矢部浩之(ナインティナイン)が、タモリに「初めてこんな話をするが…」とある思い出を明かした。まだ20代前半だった彼が、タモリと共演した時の出来事だ。恐縮して語る矢部と、全くそれを憶えていないタモリの懐かしそうな顔が印象的だった。

以前には『笑っていいとも!』のレギュラーを務めたこともあるお笑いコンビ・ナインティナイン。そのひとり、矢部浩之が12月11日の「テレフォンショッキング」にゲスト出演した。

タモリと初めて出会った頃、矢部浩之はまだ20代前半だった。「若手もいいところだったな」とタモリも当時を思い出す。その矢部も今では42歳となり、結婚もして来年の3月にはパパになる。「信じられないな~」とタモリも感慨深げだ。

矢部浩之は、「こんな話はタモリさんにもしたことがないけど…」と語りだした。矢部がお笑いBIG3の中で初めに頭を叩いて突っ込んだのは、タモリだというのだ。衝撃の事実にどよめく観客に向かって、矢部も「恐ろしいでしょ! 今思えば」と返していた。

1990年にコンビを組んだナインティナインは、翌年に大阪から東京へ進出する。すぐにいくつかのレギュラー番組を持つ人気ぶりで、あの『ASAYAN』の前身番組『浅草橋ヤング洋品店』にもレギュラー出演していた。

そんなナインティナインが、1994年に始まったバラエティ番組『ジャングルTV ~タモリの法則~』にレギュラー出演することとなった。ある日、矢部浩之が進行して岡村隆史と関根勤、そしてタモリがある体当り企画にチャレンジするコーナーでのことだ。

「タモリさんは自由にボケてくれるんですけど…」と矢部はその時の状況を説明する。矢部はチャレンンジ企画を済ませて次に進みたいが、「タモリさんがなかなかチャレンジをしようとしないんですよ。何十分もそのままで。早く次に行きたいから思い切って『はよやれや!』って頭を叩いて突っ込んだら、凄くウケた」というのだ。

当時は先輩芸人の頭を叩いて突っ込むことがカッコよく、“勲章”のような意味を持っていた。タモリの頭を叩いて笑いが起きた瞬間、矢部は「やった!」と思ったという。

それから数年後。矢部はBIG3のひとり、ビートたけしと共演した。その時の状況もタモリの場合と似ていた。矢部は「たけしさんもなかなか次に行ってくれないので、『突っ込んでくれ』という意思表示と理解してたけしさんの頭を思いっきり叩いたら、ドーッとウケた!」と説明した。

しかしタモリの時と違ったのが、たけし軍団の存在だ。矢部は「どうしよう! たけしさんの頭を叩いてすべったら、軍団が飛びかかって来たらどうしよう!!」と恐れた。結果は観客にもウケて軍団も動かず、矢部はBIG3のうち2人の頭を叩くという“勲章”を得たのである。

矢部浩之は「まだ(突っ込みを)、実現していないのはさんまさんだけ。でも、突っ込む隙がない」と明かす。タモリ曰く、「あの男はずっと喋ってるから突っ込むところが無い。あれは凄いよ!」とのこと。矢部がBIG3全員の頭に突っ込みを入れるのは難しそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)